サーフィンを始めたばかりの初心者であれば、少しでも早く、プロのようにクールに波を乗りこなし、かっこよくトリックを決めれるようになりたいと思うものです。しかし颯爽と海に向かう姿に憧れるものの、そこに到達するまでのハードルは簡単なものではありません。そこで今回は少しでも早くサーフィンが上達できるようにサーフィン上達のためのコツを10個ご紹介します。
①安定感のあるサーフボードを選ぶ
サーフィンをいち早く乗れるようになるには、まずはサーフボード選びが重要です。ボードはロングボード、ファンボード、ショートボードの3種類ありますが上達の近道はロングボードです。
波に触れる面積があり、厚み・重さのあるロングボードならデビューしたその日に、波に乗ったり横に滑ることもできるかもしれません。いずれはトリックなどの技をするのに有利なショートボードを目指していたとしても、波に乗る感覚やバランスの取り方を身につけることが近道です。
サーフボードの種類に関して詳しくはこちら
「サーフボード選びで迷わない!サーフボードの種類完全攻略ガイド」
②自分にとって「良い波」を理解する
上達のために効果的なのが、「良い波に乗る」こと。コンディションが良くない中で練習を繰り返すよりも、良い波にロングライドできるのが理想です。また、上級者にとっての良い波が必ずしも初心者にとっても良い波とも言えません。ビギナーはゆっくりブレイクする(崩れる)波であれば、しっかり練習できます。
はじめは水量が多く、ブレイクのタイミングがゆっくりの、波情報で言う「トロ厚い波」が良いでしょう。また、波のサイズは恐怖を感じないサイズのワンサイズ上が上達に適しています。
③基本動作のパドリング力をつける
パドリングはサーフィンの基礎中の基礎。危険回避や良い波の場所への移動など、上達するほど必要になるスキルです。しっかりボードのバランスの取れるポジションにみぞおちあたりを合わせ、脚を広げずに閉じてバランスが取れるようにしましょう。腕を使うとすぐに疲れてしまうので要注意。漕ぐ時には背中の筋肉を使います。パドル筋肉を鍛えるグッズもあるので、海に出られない日もトレーニングできます。
パドリングに関して詳しくはこちら
「動画で学ぶ!サーフィンのパドリングの基本と練習方法」
④陸トレでテイクオフの基本動作を身につける
サーフィンを始めて最初につまづくのが、腹這いの姿勢から波の上に立つ「テイクオフ」と呼ばれる、ボードの上に立った状態になる動作です。引き波になり、波の斜面に差し掛かると後方から押されるようになります。これが波に乗れている時です。この時に慌てずにボードを平らに保ち、立ち上がります。
胸のあたりに手のひらをつき、腕立て伏せのような状態から前足の膝を胸の方へ、リズムよく立ち上がります。
この動作をいかに体の重心を振らさずに素早くできるかが重要であり、初心者はこの一連の動作を砂浜などの陸で行って体に定着されることが重要です。また、この練習は自宅で布団などの上で腹這いになり、鏡を見ながらやるのもオススメです。
テイクオフに関して詳しくはこちら
「動画で学ぶ!サーフィンのテイクオフの基本と練習方法」
⑤軽くパドリングし、波の力で波に乗る
サーフィン上級者は波の力を利用して、流れるような動作で波に乗ります。波がきたら陸方向へパドリングしますが、このとき腕の力に頼らず、波に押されていることを感じましょう。
波はやがて沖側に引っ張るような「引き波」に変わります。この波の変化を掴むことがカギです。このタイミングが理想のテイクオフのタイミングであり、生き物のような波を捉え、自然に波に乗れるようになります。
⑥上手な人のライディングを見る
イメージトレーニングも重要な練習方法のひとつ。海に出られない日はサーフィン動画やプロサーファーの大会DVDを見たり、海に出た日には上手な人のライディングを見たりして、とにかく上手な人のライディングを脳に刷り込みます。理想のサーフィン像が描けていれば、自然に自分も近づいていけるはずです。
特に現在、世界№1のプロサーファー「ジョン・ジョン・フローレンス」の美技は一見の価値ありです。有名なプロサーファーであることもあり、Youtubeにも多くの動画がアップされています。その中で厳選したおすすめ動画を下記のコラムで紹介しているので、ぜひ、参考にしてみてください。
「【動画】世界№1サーファー「ジョンジョンフローレンス」の美技集」
⑦ 自分のライディングを撮影してみる
理想的なライディングのイメージと実際の自分は結構違ったりするものです。どんなに上手な人に教わっていても、百聞は一見にしかず。仲間や家族にお願いして、自分のサーフィンを撮影してもらうと、自分の欠点が思った以上にわかるかもしれません。また、アクションカメラを活用すれば自分ひとりでも動画を撮影することもできます。
サーフィンにおすすめのアクションカメラに関して詳しくはこちら
「サーフィンにおすすめのアクションカメラ5選」
⑧スピードを意識する
ある程度テイクオフも様になってくると、ついつい「カッコイイ技を決めたい」「上手い人に見られたい」という欲が湧いてくるもの。ただしこれはスピードにきちんと乗れるようになってから身につけるべきスキルで、基礎が固まる前に小手先のテクニックに駆られると失速して満足に波に乗れなくなってしまいます。
テイクオフ後に両腕を前方へ振り上げることがポイント。スピードに乗ったまま深いターンができるようになってくれば、自然に技も決まります。
⑨たまにスープで練習する
浅瀬で白波が立っているような場所を「スープ」と言います。スープは荒れた海でもサーフィンできるし、他のサーファーとぶつからないよう気にかけることも少なく安心して練習に集中できます。
波に乗る感覚を掴んだり、ボードを傾けてターンの練習をしたり、基礎となるバランス感覚を再確認しましょう。スランプのような、伸び悩んだときの脱却にも効果的です。
⑩海外にサーフィン旅行してみる
ある程度波に乗れるようになったら、ぜひ海外の波に乗りに行ってみましょう。ただ単純にモチベーションがアップするだけでなく、バリやハワイなどのサーフィンのメッカに行けば、とても良い波にかなりの確率で出会えます。いつもと違う仲間、景色、波…新鮮な気持ちで挑めば、さらなるレベルアップにつながります。
サーフィンはとても奥が深いスポーツ。難易度も高く、その分達成感や爽快感もひとしおです。今回紹介したコツを参考にしつつ、地道に練習を重ねて、サーフィンを楽しみましょう!