自然を相手にするスポーツであるサーフィンでは、その自然が猛威をふるい、サーファーを命の危険に陥れる可能性もあります。また、危険なのは自然だけではありません。自分自身、そして周りのサーファーがマナーを守ってサーフィンを楽しまなければ、事故に合う可能性が高まります。今回はサーフィンでよく起こる事故、そしてその対策方法に関して詳しく紹介します。
サーフィンは事故と隣合わせのスポーツ
サーフィンは自然を相手にするスポーツです。そのため時には、その自然が猛威をふるい、予想もできない事態に陥って命を落とす危険に合うこともあります。
また、気をつけるべきは自然だけではありません。周りのサーファーにも注意を払いましょう。サーファー同士の衝突による事故もサーフィンの中では非常に多い事故です。
そして、自己管理もサーフィンで事故に合わないためには重要なポイントです。今日の海の様子、自分の体調などを総合的に判断してサーフィンを行えるかどうか、自己管理ができない人は自分自身を危険な目に合わせるだけでなく、加害者にもなる可能性があります。
サーフィンでよくある事故事例を紹介しますので、その事例を知り、そして対策を身に着け、楽しく安全にサーフィンができるように努めましょう。
サーフィンで気をつけるべき事故
サーフィンでよく発生している事故の事例を紹介します。
波に巻き込まれた事故
日本では海外と違って、そこまで大きな高波は発生しないので、波に巻き込まれて、溺死などの事例は少ないです。
多いのが波に巻き込まれて流され、テトラポットや堤防に衝突するケースです。
漂流事故
サーフィンでは、行方不明の事案も多数発生しています。波で沖に流されて、自力では戻れなくなることがあります。グループで行動している場合はすぐに気づいて大事になることを防ぐこともできますが単独でサーフィンを楽しんでいる場合は注意が必要です。
サーファー同士の衝突事故
サーファー同士が衝突して事故が起きるケースもサーフィンで多い事故です。特に夏のハイシーズンでは、サーファー同士の距離が近くなってしまって衝突する可能性が高まります。
しっかりと距離をとっているように見えても波に流されて自由が効かなくなったり、転倒した際の反動でボードが飛ばされて、波待ちをしているサーファーにボードが刺さるなどのケースがあります。
落雷による事故
サーフィンで驚異となる自然は海だけではありません。沖合で波待ちをしている際に落雷の被害に遭うケースも過去発生しています。気象情報で注意すべきは波浪注意報だけではありません。落雷注意報や強風注意報など、あらゆる気象情報を考慮する必要があります。
サーフィンで事故にあわないために
サーフィンでは様々な事故が発生していますが、その殆どが自然を甘く見てしまったり、自分の不注意だったりしています。これらの事故に合わないためにどのような対策が必要なのか紹介します。
気象情報チェック
サーフィンを行う前には気象情報の確認を怠らないようにしましょう。注視すべきか波浪注意報・警報だけではありません。事故事例で紹介したように落雷などにも気をつける必要がありますし、強風注意報などにも注意を払いましょう。あらゆる気象情報を考慮して、自分のスキルで今日の波に出ても良いかどうか判断するようにしましょう。
周辺環境のチェック
波に乗る前に周辺環境のチェックを行いましょう。テトラポッドなどの消波ブロックなどが設置してある海域では、波に流された際にこれらに衝突して大事故につながる可能性が非常に高いです。整備されているビーチ以外の場所以外でサーフィンを行う際には必ず事前確認を行いましょう。
リーシュコードの確認
衝突事故で最も危険なのがボードが衝突することです。それを防ぐためにもリーシュコードは必ず装着するようにしましょう。自分だけでなく、周りのサーファーの安全も守るサーファーのマナーです。海に入る前にリーシュコードがしっかりと装着されているかどうか、リーシュコードが切れかかっていないかどうか確認するようにしましょう。
自分の体調確認
サーフィンは体力をかなり必要とするハードなスポーツであるとともに、自然を相手にする危険なスポーツです。サーフインをする日に照準を合わせて体調を整えましょう。
前日はしっかりと睡眠をとり、サーフィン前のアルコールはご法度です。
ウェットスーツを着用する
サーフィンの際にはウェットスーツを着用することをおすすめします。ウェットスーツには体温の低下を防ぐ効果があり、万が一漂流した場合に、命を守ることにつながります。また、ウェットスーツで肌を覆うことで、衝突事故などの衝撃軽減につながります。
単独でのサーフィンは避ける
初心者のうちは単独でのサーフィンは避けましょう。万が一の場合に、すぐに異変に気づいてもらえるように、複数人でサーフィンを行うようにしましょう。
いかがだったでしょうか。一番事故が多いのが少しサーフィンに慣れて、油断しているときです。常に自然が相手であるということを意識して、万全の準備を行うようにしましょう。
最後にこちらの動画をご覧ください。これはサーフィン中に身を守る為のレクチャーを受講するプロサーファーの模様です。実際にプールの中で、波に飲み込まれた際のシュミレーションなどを行っています。
このようにプロでも万が一に備えて訓練を行うほど、サーフィンは危険が伴うスポーツなのです。そのことをしっかりと認識した上で楽しみましょう。