ダイビングの経験が豊富な人から、まだあまり経験がないという人まで、ダイビングのインストラクターという仕事に興味がある方は多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、ダイビングのインストラクターは具体的にどんな仕事をしていて、どうすればなれるのかという点です。
今回はダイビングのインストラクターの仕事に興味があるという方のために、主な仕事内容となり方について紹介していきます。
ダイビングのインストラクターとは
ダイビングのインストラクターとは、ダイバーに付き添って、一緒にダイビングをしながら指導をする人のことです。
ダイビングは海深くを散策するという性質上、一歩間違えれば大事故につながります。
実際にダイビングでは、酸素を吸うために口にくわえるレギュレーターが外れたり、タンクがエア切れを起こしたり、漂流されて仲間とはぐれたりすることによる死亡事故が毎年多発しています。
初心者ダイバーたちに寄り添い、こうした事故が起こらないように命を守りながら、ダイビングを楽しんでもらえるようにするのがダイビングのインストラクターの任務です。
ダイビングのインストラクターは多くの場合、「ダイビングショップ」で働くことになります。
ダイビングショップとは、ダイビング用品の販売やレンタル、ダイビングのツアーやイベントの開催、ダイビングのライセンス取得のための講座をしているショップです。
ダイビングのインストラクターはこうしたショップに所属しながら、お客さんにダイビングを指導しているのです。
インストラクターの仕事内容
ダイビングのインストラクターの仕事は、主に以下3つあります。
- 体験ダイビングの付き添い
- ダイビングツアーのガイド
- ダイビングライセンス取得の指導
ここではそれぞれの仕事内容について、説明していきましょう。
体験ダイビングの付き添い
ダイビングショップでは、初心者ダイバーたちを対象に体験ダイビングを実施しています。
ダイビングのインストラクターは、この体験ダイビングに、参加者たちの付き添いとして参加します。
もちろん、ただ付き添うだけでなく、参加者たちが水中での呼吸に慣れて、ダイビングを安全に楽しめるようにするのがインストラクターの仕事です。
ダイビングツアーのガイド
ダイビングには、ダイビングをするのにうってつけな「ダイビングスポット」が存在します。
ダイビングショップでは、こうしたダイビングスポットでダイビングをするツアーも用意されています。
このダイビングツアーのガイドをするのも、ダイビングのインストラクターの仕事です。
ダイビングのインストラクターは、船やボートを使って、ツアーの参加者たちをダイビングスポットまで連れていきます。
ダイビングスポットに到着後は、ツアー参加者たちと一緒にダイビングをして、安全にダイビングができるよう指導やサポートを行います。
ダイビングライセンス取得の指導
ダイビングをするには、「Cカード」というライセンスが必要です。
このCカードがないと、体験ダイビング以外のダイビングができません。
そのため、ライセンスを持たない初心者ダイバーたちは、ダイビングショップでCカード取得のための講習を受けることになります。
この講習の講師を務め、Cカードを取得するための指導をするのも、ダイビングのインストラクターの仕事です。
水中での実技はもちろん、座学での指導もすることになります。
インストラクターになるための資格・方法
ダイビングのインストラクターになるためには、ダイビングの認定団体のインストラクター試験に合格しなければなりません。
ダイビングの認定団体は複数ありますが、なかでも「PADI」という団体が有名です。
PADIの場合、以下の講習を順番に受けてランクアップしていきます。
- オープン・ウォーター・ダイバーコース
- アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー
- エマージェンシー・ファースト・レスポンス
- レスキュー・ダイバーコース
- スペシャルティ・ダイバーコース
- ダイブマスターコース
- アシスタント・インストラクターコース
- OWSIプログラム
これらのコースを修了し、「インストラクターエグザミネーション(IE)」という試験に合格すると、晴れてダイビングのインストラクターの資格が取得できます。
資格取得後は、ダイビングショップに就職活動をして採用されることで、正式にダイビングのインストラクターになれます。
まとめ
ダイビングのインストラクターの仕事は、主に以下3点です。
- 体験ダイビングの付き添い
- ダイビングツアーのガイド
- ダイビングライセンス取得の指導
このほか、ダイビングショップでの用具の販売やレンタル、整備などもインストラクターの仕事です。
ダイビングのインストラクターになるには、複数の講習を受けた後、試験に合格して資格を取得する必要があります。
講習は数こそ多いものの、難関というわけではないので、ダイビングのインストラクターになりたいという方はぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。