サーフボードは岩にぶつけたり、地面に落としたりすることで、簡単に傷がついてしまいます。
傷を放置したままにしていると、サーフボードの内部に海水が侵入し、破損がより深刻なものになってしまいます。
そのためサーフボードに傷が付いたら、すぐに修理するようにしましょう。
今回は、初心者でもできるサーフボードのリペア方法について紹介していきます。
リペアに必要な道具
サーフボードのリペアをするうえで必要な道具は、以下のとおりです。
- レジン
- レジンの硬化剤
- 紙コップ
- ヘラ
- ガラスクロス
- サンドペーパー
- マスキングテープ
- はさみ
- 着色用の塗料
ここではそれぞれの道具について、簡単に説明していきます。
レジン・硬化剤・紙コップ・ヘラ
「レジン」は、英語で「樹脂」を意味します。
サーフボードの傷の修復には、このレジンが使われます。
「硬化剤」は、レジンを固めるための薬剤です。
レジンは液状ですが、硬化剤を混ぜることで固形になります。
レジンと硬化剤は紙コップに入れて混ぜ合わせた後、ヘラを使ってサーフボードの傷部分に塗っていきます。
ガラスクロス
「ガラスクロス」はガラス製の布で、サーフボードの傷部分を覆うのに使います。
ガラスクロスには、「4オンス」「6オンス」「8オンス」「10オンス」などの種類があり、オンスが大きいものほど重くなっています。
サーフボードのリペアには、4~6オンスを使うのが一般的です。
サンドペーパー
「サンドペーパー」は紙やすりのことで、サーフボードの傷部分を削るのに使います。
「#60」「#80」「#100」「#120」「#240」などの種類があり、数字が小さいほど粒が荒く、大きいほど細かくなっています。
サーフボードのリペアには、#60~#120程度の荒いサンドペーパーがおすすめです。
マスキングテープ
マスキングテープは、サーフボードの傷以外の部分にレジンがつかないよう、保護するために使います。
はさみ
はさみは、ガラスクロスやマスキングテープをカットするのに使います。
着色用の塗料
リペアが終わると、修復した箇所は白くなります。
白色以外のサーフボードの場合、修復した後、その部分の色だけ違って目立ってしまうので、リペア完了後に同じ色の塗料を塗ります。
サーフボードのリペア(修理)方法
ここまでの説明で、サーフボードのリペアに必要な道具と、それぞれの役割が分かったはずです。
では次から、これらの道具を使った、サーフボードの具体的なリペア方法について説明していきます。
ステップ①サーフボードの破損箇所をサンディングする
まずは傷部分を、サーフボードの芯材である「フォーム」が出ない程度の深さまで、#60~#120くらいのサンドペーパーで削っていきます。
同時に、傷の周辺部分も浅く削っていきましょう。
サンディングする周辺部分の面積の目安は、傷の3倍程度です。
ステップ②破損箇所の周りにガラスクロスを貼る
サンディングした箇所と同じ大きさ(傷の3倍くらいの大きさ)にガラスクロスをカットし、マスキングテープで仮止めします。
この後に塗るレジンがボードにたれないよう、テープは広めに貼りましょう。
ステップ③破損箇所にレジンを塗る
紙コップにレジンと硬化剤を100:1の割合で入れて、ヘラで混ぜます。
混ぜ終わったら、レジンをヘラでガラスクロスの部分に塗布していきます。
レジンは念のため、2度塗りしておきましょう。
ステップ④レジンを乾かす
レジンを塗り終わったら、固まるまで、1日くらい放置しましょう。
ステップ⑤破損箇所に貼ったガラスクロスをサンディングする
レジンが乾いたら、サンドペーパーで固まったレジンを削っていきます。
ある程度サンディングしたら、マスキングテープを剥がし、さらに削っていきましょう。
サンドペーパーは、最初は#80などの荒いものから、徐々に細かいものに変えていきます。
レジンを塗った箇所の盛り上がりがなくなり、表面が平らになったら、リペアは完了です。
ステップ⑥修復箇所に塗料を塗る
先ほども説明したとおり、修復した箇所は色が白くなっています。
そのためサーフボードの色が白以外の場合、修復箇所に同じ色の塗料を塗っておきましょう。
まとめ
傷がついたサーフボードをそのまま使っていると、内部に海水が侵入してきて、傷が黄ばんだり、剥離したりしてしまいます。
そうなる前に、傷がついたら、早めにリペアするようにしましょう。
傷がついた程度なら、ショップに行って修理を頼まなくても、自分でリペアできます。
サーフボードに傷がつくのは珍しいことではないので、サーフィンをする方は、この機会にリペア方法を覚えておきましょう。