サーフィンのワックスは滑り止めのことです。自分がボードの上で立つ位置や寝そべる位置にワックスを塗っておかないと、海水に塗れた時にツルツル滑ってしまいます。なので、ワックスはサーファーにとって重要なアイテムなのです。今回は初心者でもわかるサーフボードのワックスの塗り方、おすすめのワックスについてご紹介します。
ワックスの種類
ワックスには大きく分けて、下地となるベースコートワックスと仕上げのトップコートに分かれます。ベースコートワックスはオールシーズン対応のワックスでメーカーによっては夏用のホットワックスと兼用のところもあります。トップコートワックスは、春・秋用のクールワックス、夏用のホットワックス、冬用のコールドワックスの3種類があります。柔らかい冬用のワックスは夏には、暑さで溶けてしまうので、向いておらず、逆に硬い夏用ワックスは冬には硬すぎて効果を発揮できないのです。サーフボードのワックスは季節(水温)に応じたものを選ぶ必要があります。
ワックスの塗り方
ワックスの種類がわかったところで次にワックスのお塗り方について紹介します。
【ワックスを塗る場所】
ワックスを塗る場所は、自分が寝そべる場所と立つ場所全てです。床で塗ると、裏面が擦れて、傷や凹みができてしまいます。凹みや傷が付かないように塗る時は、必ずサーフボードを膝の上又はサーフケースなどの上に載せましょう。
【ワックスを塗る順番】
最初にベースワックスを塗り、仕上げにトップコートを塗ります。ベースワックスは、年間を通して使用し、トップコートは季節に応じたものを使います。トップコートは海に入る都度、軽めに塗り、ベースワックスは季節の変わり目に全部剥がして塗り直すのが一般的です。
【ワックスの塗り方】
正直、ワックスの塗り方に決まりはありません。全面に均等にワックスが浸透していれば良いわけで、人によっては、最初に斜めの線をクロスさせてから円を書くように塗っていくなど塗り方は色々です。ベースワックスを塗っていくと表面に徐々に粒々ができます。この粒々が表面に万遍なくできたら次にトップコートをまんべんなく軽くなぞる程度塗って完成です。
【ワックスの効果が薄れてきたら】
ワックスを塗った状態で使っていくと、表面が汚れてきたりグリップが弱くなってきますので、その場合は重ねて塗るのではなく、一度剥がしてしまいます。ワックスを剥がす際に、ヘラを使うとボートの表面を傷めてしまう恐れがありますので、初心者の方には、ドライヤーの温風を当ててワックスを溶かし、乾いたタオルで拭き取る方法をオススメします。夏場は、15~20分くらい日光に当てておくと、自然にワックスが溶けてきます。そうしたら、要らなくなった乾いた布でワックスを拭き取るといいでしょう。どうしても早くワックスを落としたい場合や一度全部ワックスをまっさらにしたい場合は、やはり専用のリムーバーとヘラを使います。リムーバーを使った後は水拭きして表面に付いたリムーバーをしっかり拭き取ることが重要です。この作業を怠ると、ワックスを塗って付着させることが困難になります。
サーフボートのワックスおすすめ5選
STICKY BUMPS
サーフィンのワックスと言えば定番はこれ!創業40年以上の老舗メーカーが作る世界最高水準のクォリティーを誇る大人気のスタンダードワックスです。石油が配合されていないエコなワックスで柔らかく粘りが強いのが特徴です。
タイプ
・COOL(春秋用) ・WARM(初夏用) ・TROPICAL(夏用) ・COLD(冬用) ・BASE COAT(下塗り用 )
BANANA WAX
商品名の通りバナナの香りがするワックスです。トップコートなので、別途ベースコートを用意する必要があります。ベースコートを塗った上にサラッと塗るだけでグリップ力が格段にアップします。
FU WAX
ブラジル製のハンドメイドワックスです。細かい水温の変化に対応できるよう5種類のトップコートがあります。ワックスを薄く塗るだけで高いグリップを実感することができると評価されています。価格は高めですが、薄塗りで長持ちするのでコスパも良いです。
SEX WAX
老舗メーカーの一つとして世界中に愛用者がいます。ココナッツの香りのするベーシックなワックスです。Quick Humpsシリーズは、塗るだけで簡単に表面にコブができるワックスです。水温に合わせて6種類のワックスがあります。
TERRA WAX
環境に優しい原料で作られたワックスで、土に返すことができます。柔らかめで、粒ができやすいタイプ。
最後に、ワックスは、ろうなど熱に溶けやすい成分で作られています。保管する際には、日の当たらない涼しい場所で保管しましょう。複数のワックスが分からなくならないように、専用のケースに入れておくと便利です。