海は海水浴やマリンスポーツを楽しむ自然の遊び場ですが、そんな海には私たちが予期せぬ危険がいっぱい潜んでいます。その中でも海の危険を象徴する存在として君臨しているのが「サメ」ではないでしょうか。そこで、今回は、海の猛者「サメ」について迫っていきたいと思います。
サメに関するトリビア5選
まずサメについて詳しくするために意外と知られていないサメのトリビアを紹介します。
サメのカラダは歯で覆われている!?
サメの鱗は、驚くべきことに歯と同じ仕組みで出来ています。鱗の物質には、実際の歯と同じ、硬いエナメル質からできているのです。
その歯と同じ物質の鱗が鎧のような役割を果たすことによって、あの強さとスピードを可能としています。
サメの記憶力が凄い!!
サメの記憶力はとても良く、ドイツのある科学者はシマザメを訓練して50週間、物の形を記憶させる実験に成功したそうです。
実験の内容は、サメの鼻先で三角のボタンを押すとエサが貰えて、四角のボタンだと何ももらえないことを記憶させるというものでした。
ちなみに、この50週間という記録は、科学者が実験に飽きたことにより記録が途絶えたそうです。もしずっと続けていれば、これ以上の記録が出ていたかもしれませんね。
サメが人を襲うことは稀?
サメが人を襲うことは非常に稀で、実際の確率は雷に打たれるよりも確率が低いといわれています。
彼らの捕食対象は、イルカ・アザラシなどの哺乳類やマグロなどの大型魚です。ですが、これらの獲物と人間を区別できないために間違って襲ってしまうようです。
もし人間を襲ったとしても、その味を覚えて再度狙うといったことはありません。
むしろ残念なことに、過去にはシロワニというサメが人食いザメと勘違いされ、無数のサメが惨殺された事例もあります。
結果的に個体数が激減し、今や絶滅寸前に追いやられており、いまだに回復のめどはたっていないようです。
世界最小のサメ
サメのサイズは大小様々で、種類によっては大きいもので体調12メートルのものから、小さいものではなんと20㎝という小柄なサメもいます。
そんな体長20㎝、世界最小のサメの名は「ツラナガコビトザメ」!
ツラナガコビトザメは、日本からオーストラリアにかけての深海に生息しています。
深海に生息しているため、その生活史はほとんど知られていないようですが、小魚やイカ、エビなどの小さな生物を餌にしているそうです。
世界最大のサメは小心者!?
世界最大のサメは、沖縄の美ら海水族館の人気者「ジンベエザメ」です!ジンベエザメは世界最大ですが、実はとっても神経質で小心者な一面をもっています。
そのため飼育はかなり難しく、ジンベエザメを飼育している水族館は、世界でたったの5館しかありません。しかも、沖縄の美ら海水族館は世界で初めてジンベエザメの飼育に成功した凄い水族館なのです。
知っておきたい、凶暴なサメの種類
サメは本来人間を襲わず、中には非常に憶病な種類もいる生き物ですが、その中でも気を付けておきたい凶暴なサメも少なからずいます。
サメの種類は全部で約500種類程いますが、その中で人を襲う可能性があるサメはたったの6種類と言われています!
ホオジロザメ
映画「ジョーズ」で一躍有名となった知名度ナンバー1のサメ「ホオジロザメ」。
歯の一本一本が非常に大きく学習能力も高いのが特徴です。沿岸性で昼行性なので、人間との遭遇率が高く非常に危険とされています!
アオザメ
見た目はメタリックブルーで美しいサメですが、性格は獰猛で人間にとっては非常に危険なサメです。ですが、外洋性なので人と遭遇するケースは非常に稀です。
イタチザメ
見た目は口の先が四角くなっているのが特徴。外洋から沿岸まで行動範囲がとても広いです。性格は好奇心、攻撃性共に非常に強く、人間にとって非常に危険なサメです。
オオメジロザメ
サメの中では非常に珍しい淡水でも生息可能な種類。海だけではなく川までエサを求めに行くこともあります。雑食性なので、人間も普通に襲うので注意が必要です。
ヨゴレ
他のサメよりも遥かに獰猛で気性が荒く、最も危険!外洋性なので人と遭遇するケースは非常に稀ですが、もしヨゴレに遭遇するようなことがあれば、まず命はないでしょう。
シュモクザメ
頭が金槌型になっており、通称「ハンマーヘッドシャーク」とよばれています。人を襲うことは稀ですが、過去に死亡事故があったので危険なサメとして認識されています。ダイバーの中ではかなりの人気で、見れるとラッキーとまでいわれています。
先述した通り、サメは意図的に人を襲っているわけではなく、普段エサとしている他の生物と区別できずに襲いかかっているとされています。
滅多に見れない珍しいサメの種類
サメは4億年以上前から生息している歴史のある生き物で、500種以上いるとされていますが、そのため、日本ではあまり見ることが出来ない珍しいサメもたくさんいます。
そんな珍しいサメの中でも特に奇妙な種類のサメをご紹介します。
メガマウス
メガマウスは深海に生息しており、めったに見ることが出来ない「幻のサメ」と呼ばれています。大きな口が特徴で、体長は大きいもので10メートルをこえるそうです。
ヨロイザメ
こちらのヨロイザメも深海に生息しており、「ゴジラ」の愛称で親しまれています。自分の何倍もの獲物にも襲い掛かり、自分が食べる分だけ引きちぎります。
トラフザメ
トラフザメはとても可愛らしい見た目をしており、水族館で見ることも可能です。食用にされることもあり個体数の減少が心配されています。
ラブカ
ラブカは生きた化石とも呼ばれている古代ザメです。その見た目はウナギに似ていることから、別名「ウナギザメ」とも呼ばれます。こちらも深海に生息しており、その生態は詳しく分かっていません。
サメにはいろいろな種類がおり、それぞれ特性も全く異なっていますが、もし、海水浴やダイビングなどの際にサメを見かけたら、迷わず、決して安易に近づくことのないようにしましょうね。