サーファーにとって車は大切な相棒のような存在です。サーフボードを積んだり、良い波を求めて長期移動、車中泊を行うサーファーにはこれまでミニバンやワゴン車が人気でしたが、最近ではSUV人気も高まっており、どんなタイプでどの車種が良いのか悩んでしまいます。そんな方のために参考になる選び方のポイントとおすすめの車種を紹介します。
サーフィンに最適な車とは
サーフィンに最適な車とはどんな車なのでしょうか。サーフボードを積んだり、最高の波を求めて長期移動・車中泊をしたり、海水や砂で車内を汚してしまったり、サーファーならではの車への要望・悩みがあります。かっこよさや好みだけで選んで、あとで後悔してしまうことのないようにしたいものです。後悔しないためには、どんな点を考慮すれば良いのでしょうか。
ポイント①広さ
何と言ってもまず考慮すべきは社内の広さです。サーフボードを外積みすれば関係ないと思うかもしれませんが、基本的にサーファーはサーフボードを外積みしません。なぜなら、長時間日差しを浴びさせたり、強風に当たるのはサーフボードの劣化や変色に繋がるからです。また、サーフボードを外積みすることで風に煽られやすくなり、事故に繋がるリスクもあります。サーフィンのできるビーチに数分の距離に住んでいない限り、長時間の移動を想定して、サーフボードが外積みできるだけの広さを持つ車を選ぶようにしましょう。
ポイント②燃費
買ってからよく後悔するのが燃費を軽視していたことです。サーフィンに熱中すればするほど、色々な場所の波に乗ってみたいと思うようになり、移動距離がだんだん長くなっていきます。そうなると気にかかるのがガソリン代です。少しでも節約できるように燃費の良い車を選んでよけばよかったと後悔することは少なくありません。今、将来的にも近場のビーチにしか行かないと思っていても、実際サーフィンをやればやるほど、別のビーチに行きたくなってしまうので、それを先読みして燃費の良い1台を選ぶようにしましょう。
ポイント③走行性
サーファーの多くが走行性を重視する傾向があります。それはサーファーにはアウトドア全般を好きな人が多く、サーフィンだけでなく、キャンプなどのアウトドアを楽しむ時にも便利な車を買っておきたいと思うからです。山道も物ともしない走行性を持つ一台がサーファーに好まれています。
サーフィンにのめり込むと増えてくる車中泊
中級者・上級者になってくると、朝一の波を求めて、ビーチ近くで車中泊をする人も少なくありません。朝一番は他のサーファーが少なく、風も比較的穏やかなのでサーフィンに適していると言われています。サーファーの車でハイエースなどの大きい車が多い理由は単にサーフボードを積むだけではなく、快適に車中泊できるようにだったりします。
サーファーに人気のボディタイプ
実際にサーファー達はどんな車を選んでいるのでしょうか。サーファーに人気の車のボディタイプを紹介します。
【人気その1】ミニバン
“2ボックス”、“1.5ボックス”の形状で車体が高い車です。主に7人〜8人が乗れる「3列シート」になっていますが、座席を倒すことでサーフボードも充分に載せれるスペースを確保することができます。家族持ちのサーファー達に人気です。
【人気その2】ワンボックスカー
TOYOTAのハイエースに代表されるワンボックスカーはガチサーファー御用達の、乗用部分とエンジンルームとトランクルームが一体化しているボディタイプです。人気の理由は収納スペースの広さでロングボードでも2,3本軽く入ります。足を伸ばして車中泊することもできるので良い波を追い求めるサーファー達に人気です。
【人気その3】SUV
近年、サーファーに限らず、アウトドア好きが好んで乗り回しているのがSUV車です。4駆の力強い走りとおしゃれなデザインを兼ね備えたSUVは4駆の幅を広げた革命的な車です。日本だけでなく、中国やアメリカなど、世界中でSUV人気は高まっています。
【人気その4】ステーションワゴン
「2ボックス」で車高が高くない車がステーションワゴンです。車高が低い分、走行安定性が良く、収納スペースも広いので普段使いとも併用し易い使い勝手の良い一台です。
サーファーにおすすめの車種8選
「広さ・燃費・走行性」の観点からサーファーにおすすめの車種を紹介します。サーフィンの相棒選びの参考にしてみてください。
ハイエース【TOYOTA】
まず、紹介しておかなければならないのがサーファーに不動の人気を誇るTOYOTAの「ハイエース」です。魅力は何と言ってもその広さ。車中泊が苦にならない広さは数本のサーフボードを積み込むことも可能なので、波に合わせてサーフボードを使い分ける上級者にも大人気です。ディーゼルエンジンモデルなら以外にもリッター10km程度走ってくれ、軽油で済むのでお財布にも優しい一台です。
マイクロバス【VW】
これに乗ってサーフィンの旅に出るのが夢という人も多いのではないでしょうか。レトロな雰囲気の車体の上にサーフボードを載せて海沿いの道を走るのはオシャレなサーファーならではのスタイルです。カスタマイズをして世界に1つだけのマイクロバスを楽しむ人も多いです。
セレナ【日産】
セレナはサーフィンの時は後ろにサーフボードを積んで、家族で出かける時は8人乗りで快適なドライブが楽しめる、趣味と家族どちらも大切にしたいサーファーに人気の1台です。最新のセレナには高速道路での自動運転サポートが搭載されており、長距離でも快適に運転できるのはサーフィンで疲れ切った後に運転するサーファーの強い味方です。自動運転サポートや踏み間違い防止機能などの安全性機能も充実しており、ミニバンで15km/L以上の燃費性能を誇るのも嬉しいポイントです。
ハイラックスサーフ【TOYOTA】
2009年にランドクルーザーに統合される形で日本国内での販売は終えてしまいましたが、今でも多くのサーファーが中古車でも買って乗っているサーフィン定番のSUVです。ショートボードを軽々積める広さがあり、車中泊も苦にならない快適な社内と4駆の走行パワーが魅力の1台です。燃費は10km/L前後であまり良くないのがマイナスポイントです。後継のランドクルーザーも燃費は10km/L前後です。
CX-5【マツダ】
マツダのSUV主力車種CXー5は独自の「SKYACTIV TECHNOLOGY」を採用することで、4駆のパワーを誇りながら滑らかな走りを可能にした走行性と洗礼されたデザインが大人気で、2012年以降のマツダ復調のきっかけとなった1台です。燃費性能は安定して15km/L以上を記録してくれます。サーフボードは助手席を倒して1台積むのがやっとですが、走りを楽しみたい方にはおすすめの1台です。
カローラフィールダー【TOYOTA】
カローラフィールダーの魅力は燃費性能の良さ。1.5LガソリンエンジンのCVTなら23.0km/L,ハイブリッドモデルなら33.8km/Lと発表されています。助手席を倒さなくても後部座席を倒すだけで、ショートボード程度の長さのサーフボードであれば積むことができるので、2人でサーフィンに向かうには便利です。
エクストレイル【日産】
日産のSUV車です。助手席を倒さず、後部座席だけ倒した場合、1745mmの長さがあるので、ショートボードによっては積み込むことが可能です。アウトドア利用を想定されて作られた1台なのでシートも全て防水加工されているのは有り難いです。燃費はハイブリッド車では20km/Lmガソリン車でも15km/L以上はあるので大満足です。
ヴォクシー【TOYOTA】
トヨタのミニバンの人気モデルです。ミニバンは家族を持つサーファーにとっての強い味方です。座席の移動幅が広く、スタイルに合わせて色々な座席設計を組めるのが魅力的です。最新モデルは安心の自動ブレーキサポートや車線離脱アラート機能など安全対策機能も充実しています。エンジン車であれば15.0km/L程度、ハイブリッド車ならば20km/L以上の燃費性能があります。
自分が乗っているサーフボードの種類やサーフィンを行う頻度などを考慮してあなたに最適な相棒を見つけてみて下さい。