世界最大の生き物「クジラ」はどうしてあんなにも大きいのか

デイリーライフ

海の生き物シリーズ「クジラは何故あんなにも大きいのか」

大海原を悠々とたゆたう大きなクジラの姿を、みなさん一度はテレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。未だ未解明なことが多いクジラについて、解明されている謎に少しだけ迫ってみましょう。

目次

どうしてクジラはあんなに大きいのか

どうしてクジラはあんなに大きいのか
海中を大きな身体でゆっくりを泳ぐ姿が印象的なクジラ。その中でも、現存する生物の中で最大…どころか歴史上存在するあらゆる生物の中でもっとも巨大な生物が、クジラの一種であるシロナガスクジラです。

平均体長20〜30m・体重80〜90tとされ、過去には体長34m・体重190tにも及ぶ個体が確認されています。身体が大きいだけあり、寿命も100〜200年と言われているのですが、なんと主食は釣り餌として馴染みの深い小さなオキアミ。1日に摂取するオキアミの量は4tにも上るのだそうです。

どうしてこんなにも大きなクジラが現れたという謎について、現在考えられているのは、単純に大きいほうが外敵から身を守りやすかった、というのが一つの理由。

その他に、突然の気候変動も影響していると言われています。450万年以内と言われるある時期に北半球で氷床が突然増殖したと思われる痕跡があります。この氷河から流出した水が海洋内をかき回すことにより局地的に大量の栄養分に充ちた状態が作られ、オキアミや動物プランクトンが大発生、それを餌にするクジラ達は好きなだけ餌を食べ、どんどん大きくなっていったのだという説。

さらに、オキアミの大発生は季節的なものなので、クジラ達は餌を求めて何千キロという長い距離を移動する必要がありました。この長距離の移動にはエンジンとなる身体が大きいほうが生存に有利だったために、その相乗効果でどんどん大きくなっていったのではないか、と考えられています。

有名なクジラの種類

クジラの種類
クジラは、大きくヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目のふたつに分類できます。ヒゲクジラは歯を持たず、口の中にたくさんの髭を持っているのが特徴で、餌はオキアミなのどの小さなプランクトン。意外にも地上最大のシロナガスクジラなど大型のクジラにこの種が多いです。

もう一つのハクジラは、ヒゲの代わりに歯を持ち、比較的大きなイカや魚などを餌とする種です。クジラはこのどちらかに分類され、そこからさらに種類分けされているわけです。ここでは名前が広く知られている鯨に絞って少しご説明いたします。

シロナガスクジラ

シロナガスクジラ
平均体長20〜30m・体重80〜90t・ヒゲクジラ亜目。地球の歴史史上最大の生物です。身体だけでなくどのクジラよりも大きな声を出すことができ、150km先の仲間ともコミュニケーションが取れると言われています。

東京から軽井沢まで、大阪から京都の福知山の人とコミュニケーションが取れるということ。スゴイ。背中に青灰色のまだら模様があり、1頭1頭違う柄を持っているそうで、この柄で個体識別するのだそう。

マッコウクジラ

マッコウクジラ

出典:Wikipedia

平均体長20m・体重50t・ハクジラ亜目。歯を持つ動物としては最大種で、歯ひとつだけで1kgもあります。 潜水が得意で深海2000mくらいまで潜る事ができます。ちなみにクジラは哺乳類なので、水中では息を止めている状態です。

マッコウクジラは、1時間程度ならば無呼吸で潜水が可能。潜った先の深海では、これまだ大きなダイオウイカなどを捕食しているのだそう。獰猛かと思いきや、クジラの中でも社会性が強い種で、捕鯨船に仲間が襲われているのを知ると助けにくることもあるのだとか。何頭かでユニットを作り家族のように強い結びつきの群れで暮らしています。

ザトウクジラ

ザトウクジラ

出典:Wikipedia

平均体長11〜14m・体重30tのヒゲクジラ亜目。大きなものだと体調19m体重40tと大型種に匹敵する個体もいます。大きな胸ヒレが特徴で、ジャンプした際に海面に体を叩きつける「ブリーチング」と呼ばれる行動で有名です。彼らは複数の個体で協力してエサの群れを追い込みむ、いわゆる追い込み漁をするのだそう。

また、クジラは仲間とのコミュニケーションに歌を歌うことでも知られますが、特にこのザトウクジラは求愛などのコミュニケーションに歌をよく歌います。30分以上にもわたり歌うこともあるそうですよ。

イッカク

イッカク
平均体調5m未満・体重1.5tのハクジラ亜目。長く伸びるツノのように見える牙が特徴で、19世紀までは伝説の生き物とされていました。この牙は長さ3m・重さ10kgにもなります。

もともと上顎の歯が伸びて牙になっているため、稀に牙が2本ある個体もいます。この牙には神経が集中していて、高度な感覚器官として気圧や温度の変化などを察知しているそう。また、メスを巡るオス同士の戦いにも使われるのですが、牙同士をぶつけ合い戦うわけではなく、牙の立派さを競い勝敗をつけるのだそうです。

コククジラ

コククジラ

出典:Wikipedeia

平均体調14m・体重は最大で35t程のヒゲクジラ亜目。とても温和な性格でホエールウォッチングの際に船に近づいて体を触らせてくれることもあるとてもフレンドリーなクジラ。優しいコククジラは体の表面にも多くの動物を寄生させていて、フジツボや、クジラジラミと呼ばれる甲殻類の生物などが皮膚を覆っています。

このクジラも仲間で過ごす事が知られており、回遊中には16頭以上が群れになり泳ぐこともあるのだとか。

イルカ

イルカ
平均体長1.5〜10m・体重30〜700kgのハクジラ亜目。水族館の人気者のイルカもなんとクジラの仲間。生物分類上、イルカとクジラに差はなく、むしろヒゲクジラとハクジラとの差の方が大きいそう。

イルカショーを見てもわかるように、イルカは人間とコミュニケーションが取れることが知られており、とても知能が高く、体重に対しての脳の割合がヒトに次いで大きい。高い周波数のパルス音を発することで周囲の状況を把握したり、コミュニケーションや狩りにも使用しているのだそう。

個性豊かなクジラたち。少し身近に感じられるようになったでしょうか?

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