ビーチは夏限定の遊び場だと思っていませんか。今、季節問わず、ビーチで楽しめるビーチコーミングにハマる人が増えてきています。綺麗な貝殻やシーグラスを趣味で収集したり、オリジナルのハンドメイド商品の材料にしたり、目的は人それぞれですが、ビーチの新しい楽しみ方が広がりつつあります。
ビーチコーミングとは
ビーチコーミングとは、海岸に打ち上げられた貝殻や流木などの漂着物を収集したり観察したりすることです。元々は趣味として収集を行ったり、ハンドメイド作品の材料として活用したりする目的で行われていましたが、最近ではネットオークションやフリマアプリの拡大に伴い、綺麗な貝殻や珍しい形の流木などをそのまま販売する販売目的で行う人が増えてきました。
どんな物が拾われているのか
ビーチコーミングではどんな物が拾われているのかでしょうか。
シーグラス
シーグラス(ビーチグラス)とは、捨てられた瓶・ガラス片が波に打たれることで丸みを帯び、海に洗われることで曇りガラスのような風合いを持つようになったものです。ハンドメイドの加工品に使われることが多く、写真立てやペンダントなどに生まれ変わります。
貝殻
ビーチコーミングの定番が貝殻です。貝殻コレクターも多く、単なる収集目的で集まる人もいれば、そのままインテリアとして飾ったり、アクセサリーなどの材料にしたりと、幅広いニーズで拾われています。
流木
ビーチコーミングの中でもお宝と言えるのが流木です。フリマアプリやネットオークションで水槽用、ジオラマ用として人気が高く、形によっては1万円以上の高値で取引されることも少なくありません。販売する際には水やお湯に漬けて、しっかりとアク抜きを行い、殺菌処理をした上で販売するのが親切です。
龍涎香(りゅうぜんこう)
まさにこれこそお宝！龍涎香をご存じですが!？1g3,000円以上で取引されることもあるマッコウクジラの腸内でできる結石のことで、捕鯨が禁止された現在では、ビーチコーミングで漂流したものを拾う以外に入手方法はなく、過去には1個100万円以上で取引されたこともあるお宝です。
収集した物を売る
先述したようにビーチコーミングの人気の高まりの一つにネットオークションやフリマアプリの拡大が要因しています。シーグラスや貝殻で作ったハンドメイドのオリジナルアクセサリーをはじめ、流木などの普通では売れないと思われるようなマニアックな物も、熱帯魚の水槽用アイテムとして販売されたりしています。ビーチコーミングは単なる趣味ではなく、ビジネスとしての可能性も大いに拡大しているのです。ビーチコーミングで拾った貝殻やシーグラス、流木は加工・販売の前には必ず洗浄殺菌しましょう。真水に1日つけ置きし、その後歯ブラシなどで表面をこすり洗いし、さらに真水で洗い流して天日干しします。流木は水の漬け置きだけでは、しっかりとアク抜きできないこともおおいので、煮沸消毒や市販のアク抜き剤を使用することをおすすめします。
人気のビーチコーミングスポット
材木座海岸（神奈川県）
東京都内からのアクセスなら神奈川県鎌倉の材木座海岸がおすすめです。ここは桜貝を拾うことができることで有名で、東京都内から気軽にアクセスできる場所では唯一になると思います。桜貝はアクセサリーなどの加工品に最適です。材木座海岸周辺にはオーシャンビューのカフェも多いので、ビーチコーミングの後はゆっくりとお茶を楽しむのはどうでしょう。
白良浜（和歌山県）
白良浜は延長620mにもなる圧巻のビーチで、９０％の珪酸を含む石英砂は、文字通り真っ白でサラサラ。日本一美しい砂の白浜と言っても過言ではないと思います。夏は多くの海水浴客で賑わうので、ビーチコーミングには秋から春にかけてがおすすめです。
白浜フラワーパーク（千葉県）
多くの花が彩る植物園やキャンプ場が一体化になっている白浜フラワーパークの海岸はシェルビーチと呼ばれる程、多くの種類の貝殻が砂浜に打ち上がっています。貝殻で作る写真立て体験づくりもあるので親子でビーチコーミングに挑戦するのにおすすめのスポットです。
更なるお宝を求めてボトムコーミングに挑戦
更なる大物を求めてボトムコーミングを行う人も増えています。ボトムコーミングは海中に潜り、海底に沈んでいるお宝を発掘することです。貝殻やシーグラスなどはビーチに打ち上げられて砂や石などで傷をつけられていない分、ボトムコーミングでは綺麗な物が見つかりやすいと言われています。
