2020年の東京オリンピックで、正式種目に加わったサーフィン。
オリンピック競技になったことに加え、東京での開催とあって、日本のプロサーファーたちもより一層気合いが入るというものでしょう。
しかし当然ながら、日本代表に選ばれなければ、オリンピックへの出場は叶いません。
日本代表の座は、いったい誰がつかむのでしょうか?
今回は東京オリンピックの日本代表候補のなかから、特に注目の5選手を紹介していきます。
- 注目の日本のプロサーファー①大原洋人
- 注目の日本のプロサーファー②新井洋人
- 注目の日本のプロサーファー③五十嵐カノア
- 注目の日本のプロサーファー④大村奈央
- 注目の日本のプロサーファー⑤松田詩野
- まとめ
注目の日本のプロサーファー①大原洋人
大原洋人は1996年11月14日生まれ、千葉県出身の男子サーファーです。
大原がサーフィンを始めたのは8歳の時で、大きな転機となったのは彼が13歳の時でした。
この年、大原は「NSA(日本サーフィン連盟)」が主催する全日本選手権に優勝、さらにアンダー16の年間チャンピオンにも輝いているのです。
同じ年には「JPSA(日本プロサーフィン連盟)」公認のプロ資格を得て、プロのサーファーになり、「WSL(ワールドサーフリーグ)」のアンダー16・年間チャンピオンにも輝きました。
その後も2012年の全米アマチュアサーフィン連盟のカリフォルニア選手権で日本人として初めての優勝を飾ったり、WSL湘南オープンで史上最年少での優勝を飾るなど、輝かしい実績を誇っています。
東京オリンピックのサーフィン競技は彼の地元で開催されることから、出場の期待が高まっています。
注目の日本のプロサーファー②新井洋人
新井洋人は1995年3月24日生まれ、神奈川県出身の男子サーファーです。
新井は幼い頃からサーフィンを始め、12歳の時にオーストラリアに渡豪しました。
それ以降は、海外を拠点に活動しています。
13歳の時には、アマチュアで日本一のタイトルと言われる「NSAグランドチャンピオンゲームズ」で優勝、その翌年にはジュニア世界一を決めるジュニア・サーフィン選手権で4位入賞を果たしています。
現在はサーフィンの世界一を決めるWSLの「CT(Championship Tour)」の出場権を得るため、一年の半分以上を海外で過ごし、「QS(Qualifying Series)」に参戦しています。
注目の日本のプロサーファー③五十嵐カノア
五十嵐カノアは1997年10月1日生まれ、アメリカ出身の男子サーファーです。
アメリカ生まれですが、両親は日本人です。
五十嵐がサーフィンを始めたのは、わずか3歳のころでした。
早くからその才能を開花させ、11歳の時には「NSSA(National Scholastic Surfing Association)」の主催大会で、シーズン最多となる30勝の記録を打ち立てています。
五十嵐は2016年に、アジア人初となるWSLのCT参戦を果たしました。
2018年のCTのランキングは10位です。
五十嵐が日本とアメリカ、どちらの国の代表として東京オリンピックに参加するのかも注目されています。
注目の日本のプロサーファー④大村奈央
大村奈央は1992年11月27日生まれ、神奈川県出身の女子サーファーです。
大村奈央がサーフィンと出会ったのは彼女が11歳の時、家族でハワイ旅行に行った際、波乗りの体験をしたことでした。
サーフィンの魅力を知った彼女は、地元の海でサーフィンを独学でするようになりました。
その後13歳でジュニアの日本代表に選ばれるようになり、18歳でプロのライセンスを取得しました。
プロになった同年には、「JPSAルーキー・オブ・ザ・イヤー」、年間グランドチャンプなどのタイトルを獲得しています。
2013年には「ISA(国際サーフィン連盟)」の世界戦で5位に入賞し、出場していた日本人選手のなかで男女を含めて最高位をとっています。
注目の日本のプロサーファー⑤松田詩野
松田詩野は2002年8月13日生まれ、神奈川県出身の女子サーファーです。
松田がサーフィンを始めたのは、6歳のころでした。
海のある茅ヶ崎に住んでいたこともあり、松田はサーフィンとともに成長していきました。
そして2015年に開かれた「NSA(日本サーフィン連盟)」主催の西日本サーフィン選手権ではウィメンクラスで優勝、プロアマクラスでもファイナル進出を果たします。
2017年には、当時中学生にしてプロサーファーに転向しました。
以後は世界を転戦し、2017年のWSLアジアのジュニアランキングで1位に輝いています。
まとめ
2020年に開かれる東京オリンピックで、サーフィンは正式種目になりました。
オリンピックの出場枠は、各国最大男女2名ずつとなっています。
つまりこの記事で紹介した5名のうち、全員が出場することはありません。
この記事で紹介した5名以外にも、日本には有力なプロサーファーたちが大勢います。
オリンピックはもちろんですが、その前の日本代表を決める熾烈な戦いからも、目が離せません。