ダイブコンピューター(通称「ダイコン」)は、各ブランドで機能性が大きく異るため、初めて購入する際にはどれにするか悩んでしまうものです。今回の記事では、ダイブコンピューター選びのポイントとおすすめモデルを厳選して紹介します。
特にこれからダイビングを始める方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ダイブコンピューターとは?
ダイブコンピューターは、ダイビング中に現在の水深や潜水時間、水温など、安全にダイビングを行うために必要なデータを確認できるアイテムになります。
「ダイブコンピュータ見たことないな・・」という方は、下のスキューバプロ製品を紹介した動画をぜひチェックしてみて下さい。3分程の動画ですが、これを見ると「あっ、こんな感じか」とダイブコンピュータのイメージをつかめるかと思います。
(スキューバプロ)Meet the new SCUBAPRO G2 Dive Computer
腕時計のような腕に取り付けるウォッチ型が一般的ですが、BCジャケットに装着するコンソール型もあります。ダイブコンピューターを使用する最大の理由は、「無減圧潜水時間」を確認し、減圧症にならないように注意を払うことにあります。
無減圧浸水時間を超えてダイビングを行っていると、減圧症にかかるリスクが高まります。減圧症とは関節痛や呼吸障害を引き起こすダイビングでよく見られる症状です。
平地での通常呼吸では空気に含まれる窒素は吸収されることはないのですが、ダイビングのように水圧の強い水深深くで空気を吸うと、窒素が体内に吸収されます。この体内に溶けこんでいた気体が、環境圧の低下により体内で気化し、気泡を発生し、血管を閉塞することで減圧症は引き起こされます。無減圧浸水時間は減圧症のリスク回避のための重要な指標になります。
万が一、無減圧潜水可能時間を超えてしまった場合、窒素を体内から排出させるために、浮上前に規程深度で規程時間停止する「減圧停止」を行う必要があります。
ダイブコンピューターは水深と潜水時間から「無減圧潜水時間」をリアルタイムで表示してくれ、減圧症の発生リスクを軽減してくれます。
ダイブコンピューター選びのポイント
先述した通り、ダイブコンピューターで最も重要なのは無減圧潜水時間の管理になります。その為、ダイブコンピューターを選ぶ際に最重要視するポイントも無減圧潜水時間の精度、確認のしやすさ、警告アラーム機能の有無などになります。
例えば無減圧潜水時間を確認するためにボタンを数回押す必要があるものや水中で画面の文字が読みづらいものはNGです。一目で、水深・無減圧潜水時間・現在の潜水時間が確認できるものがおすすめです。
その他比較すべき項目としては
- 無減圧潜水時間を超えた際に警告音が鳴るか
- 減圧停止・安全停止時間が確認できるかどうか
- ソーラー式か充電式か電池式か(充電・電池の持ちの良さ)
- 体内残留窒素量のデータ表示
などがあります。
ダイブコンピューターは安いものであれば1万円前後、高いものであれば10万円近いものあります。自分にどんな機能が必要なのかを整理して、色々な比較した後に購入するのがおすすめです。
ダイブコンピューターの人気ブランド5選
ダイビングを楽しんでいる方のTwitterには、次のような投稿があります。
ダイブコンピュータはダイビングでの必須アイテム。決して安くはない買い物だからこそ、信頼して長く使える「クオリティ」にこだわって選んでほしい。
初めての購入ならメジャーブランドを選ぶと安心です。ここでは、ダイブコンピュータの人気ブランドとおすすめ商品をご紹介します。
ブランド①:SCUBAPRO(スキューバプロ)
カリフォルニア州で1963年に創立されたダイビング器材の総合メーカーです。全世界で展開されており、日本にも会社があるグローバルブランドで、レギュレータやBCジャケット、ウェットスーツまでダイビングに必要な器材が一式揃います。
Chromis(クロミス)
【価格】
57,326円~(Amazon)
【商品の特徴】
日本刀からインスパイアされたとされる洗礼されたデザインと水中でも見やすいように設計された画面は、使いやすさとデザイン性を兼ね備えています。減圧症に対する予防として、自身の体調などを考慮して任意設定するMBレベルストップと、プロファイルから導き 出されるPDIストップの2つのアプローチが可能な高性能ダイブコンピューターです。安全停止もカウントダウン機能が付いており、機能面が充実しています。バッテリーの消費目安は、「2年間、300ダイブ」となっています。
Z1
【価格】
63,625円~(Amazon)
【商品の特徴】
ソーラー充電タイプのダイブコンピュータで、アプリと連動させればダイビング記録を保存して、後から見返すことができます。減圧症に対する無減圧限界時間の計算や警告機能などの対応機能は問題ない、圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれます。
A1
【価格】
79,517円~(Amazon)
【商品の特徴】
A1は、エア・ナイトロックスのメインガス(酸素21−100%)に対応し、これからダイビングをスタートされるダイバー、カジュアル層のレクレーションダイバーに向けて、使い易いように設計されています。小型・軽量タイプなので、腕に巻いても邪魔にならず日常で使えます。また、A1は、あらゆるタイムキーピング機能と、3種のダイブモード(スキューバ・ゲージ・アプネア)にスポーツモードを追加搭載しています。4つのボタンには用途をハッキリさせ、直感的なメニュー操作手順で素早く分かり易くなっています。
MANTIS
【価格】
50,490円~(Amazon)
【商品の特徴】
M1ダイブコンピュータは、ダイビング中でも直感的に操作できるメニューや4つのダイブモード・プラス・スイムモードなどシンプルな機能構成になっています。ジムやハイキングなどあらゆるシーンで使えます。スキューバプロの商品の中で画面や機能がシンプルなので、ダイビング初心者の方が初めて購入するダイコンとしてもおすすめです。(※SCUBAPRO公式サイトより抜粋)
ALADIN SPORTS MATRIX
【価格】
34,999円~(Amazon)
【商品の特徴】
ウォッチ機能、バックライト、視覚的/聴覚的なアラーム、含有窒素量が一目で確認できる3色バーグラフ表示など多くの機能や特徴を備えます。急浮上モニター機能は、水面への浮上速度をコントロールに役立ちます。安全停止タイマーは1分から5分まで設定が可能です。ログトラックは25時間分のダイブ記録を保存可能で、赤外線通信でダウンロードすることが可能です。特徴、機能、価格を適正バランスで提供することで、ベテランダイバーにはもちろんのこと、エントリーレベルダイバーにも安心して使えるダイブコンピュータです。(※SCUBAPRO公式サイトより抜粋)
ブランド②:TUSA(ツサ)
ダイビングや水泳、ゴルフなどの複数のレジャーブランドを抱える株式会社タバタのブランドです。日本品質で、世界80カ国以上で使われているグルーバルダイビング器材メーカーです。
IQ1204 DC Solar
【価格】
79,800円~(Amazon)
【商品の特徴】
Bluetoothでスマートフォンにデータを転送できる最新式のダイブコンピューターです。電池切れの心配がないソーラー充電式で、ユーザーの過失によらない水没に関しては安心の3年間保証が付いている安心の日本品質モデルです。減圧症予防として警告機能、さらには設定した水深ピッチごとに警告音が鳴らせる深度インターバルアラーム機能が搭載されています。
ブランド③:AQUALUNG(アクアラング)
アクアラングは70年以上も前、海洋探検家ジャック・イヴ・クストーと技師のエミール・ガニヨンが世界初の自給式水中呼吸装置を発明したことを起源とする、アメリカの老舗ダイビング器材ブランドです。世界12ヵ国に拠点を持ち、日本でも展開される世界最大級のダイビング器材メーカーです。アクアラングは品質基準指標としても捉えられ、日本でも防衛庁などの公共機関が使用する信頼あるブランドです。
CALM(カルム)
【価格】
73,440円~(Amazon)
【商品の特徴】
ソーラー電池式のカラフルでおしゃれなダイブコンピューター。無減圧限界時間が大きく表示され、警告機能も搭載。ダイビング記録を最大30本まで記録でき、自分のダイビング内容を後からデータで見返すことができます。
i770R
【価格】
130,900円~(Amazon)
【商品の特徴】
高光度TFTカラースクリーンとBluetooth搭載で、頑丈かつ機能的、コンパクト設計の最先端ダイブコンピューターです。ダイブコンピュータに詳しいダイバーも納得の機能性。操作が簡単なインターフェースと直観的操作の3ボタンナビゲーションでダイバーに関する全ての状況をモニタリングします。充電可能なリチウムバッテリーが標準搭載。簡単操作の3ボタンナビゲーション、3方向全角度コンパス機能、複数のガスも使用可能で4つのオペレーティングモードが搭載されています。(※AQUALUNG公式サイトより抜粋)
i100
【価格】
22,990円~(Amazon)
【商品の特徴】
i100はビギナーダイバーにも最適なシンプルモデルのダイブコンピュータです。1つのナビゲーションボタンで4種のモード機能と2種のガスが管理できます。バッテリー交換時にも設定や計算値が保持でき、アラーム音や高視認性LED警告ライトなどのセーフティー機能も充実。ダイバーが求める機能すべてを持ち合わせコンパクトでリーズナブルなダイブコンピュータです。(※AQUALUNG公式サイトより抜粋)
ブランド④:Cressi-sub(クレッシーサブ)
1946年にイタリアで生まれたダイビング器材ブランドです。アメリカ発祥のダイビング器材メーカーが多い中で、イタリアの洗礼されたデザインが施されたアイテムはこれまでとは一線を引いており、プロダイバーにも愛用者が多い、世界中にファンがいる人気ブランドです。
LEONARDO(レオナルド)
【価格】
20,299円~(Amazon)
【商品の特徴】
形状はもちろん、表示画面にも洗礼されたデザイン性を感じるダイブコンピューター。バックライト付きのディスプレイは暗い水中でもはっきりと画面を読み取れますが、表示形式は日本合わせにはなっていないので、慣れていない人は最初戸惑うかもしれません。減圧症予防として警告機能を搭載。バッテリー寿命は2年間となっています。デザイン性にこだわる人におすすめのダイブコンピューターです。
NEON
【価格】
38,117円~(Amazon)
【商品の特徴】
スキューバとフリーダイビングに使えて、上級ダイバーやテックダイバーにも愛用されているデザイン。機能は優れていますが、操作は2つのボタンのみで非常に簡単です。Cressi Electtronicaがマザーボードを新たに開発し、バッテリーサイズを大きくすることで「長持ち」しつつ、コンピューターは「小型化」することに成功しました。ケースの直径は48mm、ミネラルガラス製でハイコントラストのディスプレイは35mm。ケースの耐水性は最大120m。(※Cressi公式サイトより抜粋)
GIOTTO
【価格】
39,865円~(Amazon)
【商品の特徴】
ジオットはウォッチ型ダイバーコンピュータです。クレッシー独自で開発され初の混合ガスの併用が可能な上、ダイブ中に切り替えができます。数値大型ディスプレイでダイブ中に重要な情報を明確に表示します。バッテリー寿命インジケーターがはっきり見え、さらにアラーム機能が付いていて安心してダイビングを楽しむことができます。複数のダイブを記録できます。バックライト機能付きでナイトダイビングにも活躍し、120mの深さまで使用が可能です。(※Cressi公式サイトより抜粋)
GOA
【価格】
37,999円~(Amazon)
【商品の特徴】
クレッシーの5世代目ダイビングコンピューター ゴア「GOA」は、最新の技術を組み込んだスリムな腕時計タイプ。Cressi Subの子会社であるCressi Electtronicaで開発と生産のすべてを行っているため、クオリティと生産性の両方を保ち続けています。小型化したにもかかわらず画面が見やすいのは、現在の深度やデコタイムのような、重要な情報には画面の中央に大きな文字で表示されるため、 画面に多くの情報(最大深度、潜水時間、水温を含む)が散らかったり混乱したりすることなく表示されるからです。(※Cressi公式サイトより抜粋)
ブランド⑤:SUUNT(スント)
スントは、スポーツウォッチを中心にダイビングをはじめとした様々なアクティビティー向けにアイテム展開しているフィンランドのスポーツ機器メーカーです。元々は軍用のコンパスを製造しており、その技術を活かしてスポーツウォッチやダイビングコンピューターを展開しているので、技術力が非常に高いブランドで人気ブランドです。
ZOOP NOVO(ズープ ノボ)
【価格】
30,294円~(Amazon)
【商品の特徴】
大型でバックライトで鮮明に照らされるディスプレイはデータが読みやすく、デザイン性にも優れている1本です。減圧症予防の警告機能など、必要不可欠な機能は一式搭載されており、初心者から上級者まで満足できると思います。バッテリー寿命は2年です。
D5
【価格】
89,760円~(Amazon)
【商品の特徴】
Suunto D5は読みやすさと使いやすさを考慮した設計なので、素晴らしい水中の世界を安心して探求することができます。ダイビングをしていないときでも、Suuntoアプリからワイヤレス接続すれば、普段使うアプリケーションから通知を受け取ることができます。お気に入りのカラーを選んで自分らしさを演出したり、ストラップを交換して様々なスタイルとのコーディネートを楽しめます。Suunto D5では、水中での素晴らしいアドベンチャーを体験できるだけでなく、SNSを通して後で再現し友達と共有することもできます。(※SUUNT公式サイトより抜粋)
EON CORE
【価格】
104,652円~(Amazon)
【商品の特徴】
読みやすいカラースクリーンと充電式バッテリーを搭載し、Suunto AppおよびSuunto Tank PODとのワイヤレス接続に対応したコンパクトなダイブコンピュータです。(※SUUNT公式サイトより抜粋)
COBRA3
【価格】
138,913円~(Amazon)
【商品の特徴】
3Dデジタルコンパスを搭載した、高性能エアーインテグレーションダイブコンピュータです。(※SUUNT公式サイトより抜粋)
まとめ
特にダイビング初心者の方は、ダイブコンピュータを身につけておくと安心です。「これからダイビングを始めてみようかなー」という方は、今後ご紹介した人気モデルや口コミ・評判を参考にして、ぜひお気に入りのモノを見つけてくださいね!