皆さんは「ビーチテニス」って聞いたことありますか?ビーチバレーやビーチサッカーは聞いたことがあるかもしれませんが、今、ビーチスポーツとして人気急上昇しているのがビーチテニスです。砂浜で行うテニスってどんなもの?ボールやラケットはどんなもの?どこで楽しめるの?…きっと気になっている人もいるはずです。運動が苦手な人でも簡単に始められて、幅広い年齢層に楽しまれているビーチテニスの魅力を、みなさんにご紹介します!
ビーチテニスとは
ビーチテニスについてざっくりいうと、ズバリ「ビーチバレーとテニスの特性を掛け合わせた競技」です。1.7mのネットを挟んで、片側8m四方のコートで競います。テニスといってもバドミントンのようにノーバウンドでラケットを使い打ち合います。自陣コートにボールが落ちたら失点。ダブルスが基本で、ゲームカウントはテニスとほぼ同じで4ポイントで1セット、公式戦は3セットマッチとなります。
イタリア発祥と言われていて、ヨーロッパを中心に、アメリカ、アジア、南米など各国で楽しまれています。日本では2009年から社団法人日本ビーチテニス連盟が国際テニス連盟(ITF)と日本テニス協会(JTA)公認のツアー大会を開催していて、今徐々にその人口が増えつつあるスポーツです。
年齢や技術を問わず、誰でも手軽に始められることが一番の特徴です。ラケットが小ぶりで、日本古来の「羽子板」にも似たような感覚で楽しめます。テニスをしていた人なら「ボレーボレー」の感覚でもできるかもしれません。テクニックや経験の問われるビーチバレーやビーチサッカーと異なり、初心者でも30分程度で慣れ、楽しめるようになるというから驚きです!
ビーチテニスを始めるには?
ビーチテニスは「メルトンボール」という、ゴムの上に毛羽立った布を張ったボールを使います。
いわゆる硬式テニスボールと見た目はそっくりですが、中の空気圧が50%減の子どもが使うような柔らかいボールとなっています。
また、「パドル」と呼ばれる専用のラケットは、全体が板状で、テニスラケットと大きく異なるのが、ガットがなく、空気抵抗を抜くための穴が空いています。
長さ50cm・幅26cm・厚さ4cm以下など細かな規定はありますが、カラフルにデザインされたものが多く、個性的なマイラケットを揃えるだけでも、とてもテンションが上がります。ウェアの規定は特に決まっていません。水着でもテニスウェアでもなんでもOK。シューズについても着用しても、しなくてもOKです。
ビーチテニス設備のあるスポット
ビーチテニスの設備は、全国20都道府県に40カ所あります(2016年12月現在)。最近では積極的な自治体も多く、住民サービスや通年のビーチの有効活用としてその数を増やしています。
大阪・泉南市の「せんなん里海公園」には、世界でも珍しい、常設の観客席のあるスタジアムコートもあります。
スポーツ公園や海岸などさまざまですが、関東近郊でいえば、東京都内では、観光名所のお台場海浜公園内にもあるんです。
また、神奈川県綾瀬市にある小田急藤沢テニスガーデンでは、コートのフリーレンタルをすれば、ラケットやボールなどの道具をレンタルできます。テニススクール併設で、コーチがレッスンもしてくれるのでビギナーには嬉しいですね。
海外には、インドア施設やナイターなど、ビーチリゾートとスポーツが融合した魅力的な施設が充実していて、今後日本でも発展が期待されています。
体験会やイベントは年間を通して行われています。単発レッスンやイベントなら気軽に門戸を叩けるし、上達も早いのでオススメです。日本国内のビーチテニスを楽しめる設備や体験会・イベントについては、日本ビーチテニス連盟のサイトで詳しく紹介されているので、興味のある人は参考にしてみてくださいね。
日本ビーチテニス連盟 公式サイト>
世界ランカーも夢じゃない⁈
新しいスポーツ・新しいライフスタイルとして、期待されるビーチテニス。とはいえ、まだまだ競技人口は少ないので、今から頑張れば日本のトッププレーヤーや世界ランク入りも夢じゃないかもしれません!実際に現状の国際ランキングでTOP50に入っている日本人選手男女ともに数名います。これからもしかするとオリンピック競技となる可能性も大いにありえます。始めるなら今です!
また一見ハードなスポーツに見えますが、ボールも柔らかく、砂浜は足腰にやさしいので転んでもケガになりにくいため、実はプレーヤーの年齢層も幅広く、生涯スポーツとしてもオススメの競技です。運動が苦手な人も、羽子板やバドミントンと同じように、レジャーとして気軽に始められるので、家族やカップルで、ぜひこの夏から初めてみてはいかがでしょうか。