これまでも防水カメラは多数ありましたが、ダイビングのような水深深くでの撮影には対応しておらず、専門の高価なカメラや機材が必要でした。しかし最近では、水深深くでの水中撮影が可能なアクションカメラが手軽な値段で買えるようになり、youtubeやSNSで写真や映像を投稿する人も増えました。そこで今回はダイビング撮影に人気のアクションカメラの特徴とおすすめモデルをご紹介します。
アクションカメラとは
アクションカメラは、一般的にスポーツやアウトドアなどの動きのあるアクティブシーンをプレイヤー目線から見た映像を撮影することに特化した小型カメラです。通常のビデオカメラよりも小型・軽量で、従来のカメラのように手で持たずに体に装着することで動きの邪魔をすることなく、撮影することができます。そして、スポーツ・アウトドアでの利用を前提としているので耐衝撃性や耐水性を兼ね備えています。
最近では、ドライブレコーダー代わりや旅行中の風景撮影などにも利用されるなど、従来の利用シーンに留まらない幅広い用途で使われるようになりました。
ダイビングに最適なアクションカメラ
ダイビング用にアクションカメラを購入するときにはどんな点を注視して選べばよいのでしょうか。購入時のポイントを4点紹介します。
ポイント①耐水性
ダイビングで使用するアクションカメラを選ぶ際に最も重要視すべきなのが当然ですが、耐水性です。 比較の仕方としては、本体そのままで撮影する場合と専門の防水ハウジングケースを装着した場合、それぞれで撮影可能な水深の深さと時間です。アクションカメラは基本的には防水性がありますが、本体そのままでは水深2mまで、撮影時間30分と制限がかかっているものが多く、優れたものでも水深10m程度までとなっているのでダイビングには対応できません。これを補うために一般的には専門の防水ハウジングケースが発売されており、それを装着することで水深深く潜るダイビングにも対応できるようになり、ものによっては水深60mまで撮影可能になるものもあります。
ポイント②サイズ
ダイビング用のアクションカメラを選ぶ上で重視するポイントにサイズがあります。ダイビングでは一緒に潜るバディと手でサイズを出し合います。緊急時のことを考えるとあまり手に持って撮影を行うよりも頭や体の一部に装着して撮影を行う方が特に初心者の方にはおすすめです。その際に動きを邪魔しないように小型・軽量モデルを選ぶことをおすすめします。上級のダイバーの方で手に持っての撮影を厭わない人には、映像を確認しながら撮影できるディスプレイ付のアクションカメラもおすすめです。
ポイント③画質
水深が深くなればなるほど辺りは暗くなり、撮影が困難になってきます。水深深くまで潜って撮影を行うダイバーの方には僅かな光の中でもキレイに撮影できる高画質対応のアクションカメラがおすすめです。高画質なアクションカメラなら動き回る魚もキレイに捉えてくれます。画質を確認する際にシャッタースピードも確認しておきましょう。シャッタースピードは「fps」で表現され、1秒間のフレーム数を表します。数値が大きければ大きいほど、滑らかな映像になります。また、同様な表現に「p」の表記があります。これはディスプレイのリフレッシュレート(画像の置き換え)を表し、「fps」同様に値が高いほど滑らかになります。
また、画質という点では画角もチェックしておきましょう。画角が広いとよりダイナミックな映像を撮影することが可能になります。人が首を振った時の視野角に近い画角170度が最適だと言われています。
ポイント④補足機能
アクションカメラには手ブレ機能やWiFi対応、撮影モードや再生方法の多様性など、各社差別化を図るために様々な機能を付加しています。そのため、逆にどれが良いのか迷ってしまいます。どのようなシーンで撮影するのかを想定して、それに合わせた機能を持つアクションカメラを比較検討して選ぶことが重要です。
ダイビングにおすすめのアクションカメラ6選
GoPro HERO6 Black(GoPro)
2017年秋発売の大人気アクションカメラGoProの最新版「HERO6 Black」。映像画質がGP1映像処理チップを搭載することで大幅に進化し、前作HERO5 Blackでは4K/30pだった動画撮影を本機は4K/60pと、約2倍になっており、より滑らかな4K動画を撮影できるようになっています。手ぶれ補正機能も強化されており、波に揺れる水中でも高画質な映像を撮影出来ます。
前作から防水機能もパワーアップしており、防水ハウジング無しで水深10mまで使用可能です。ビギナーのダイバーであれば充分に水中撮影可能です。さらに、別売の防水ハウジングを使用すれば水深60mまでの範囲で使用できるので、水深深くまで潜る上級ダイバーにもおすすめです。ディスプレイ付のため重さが118gあり、アクションカメラとしては少し重い方ですが、動きを邪魔する程ではありません。
MUSON MC2(ムソン)
低価格で高機能なコスパに優れる1品をお探しの人におすすめなのがMUSONのMC2。1万円以下で購入できるアクションカメラですが決して「安かろう悪かろう」ではない、ハイコスパの1品です。4Kの解明度で撮影可能で170度の広角レンズ搭載。付属の防水ケースを搭載すれば水深30mまで水中撮影が可能なのでダイビングにも最適です。2インチのディスプレイ付ですが重さは64gと軽量で、撮影モードも多く搭載しており、アクションカメラ入門用としておすすめです。
SONY FDR-X3000R(ソニー)
ソニーのハンディカム(R)に搭載されている「空間光学手ブレ補正」機構を、アクションカム用に新規開発。ブレ補正能力が従来より(*)大幅に向上し、サイクリングなどのアクティビティ中に発生するブレを補正して、鮮明な映像記録を実現します。4K撮影やハイスピード記録時でも圧倒的なブレ補正効果を発揮します。重さが114gでサイズ感は割りとありますが、頭に装着しても気になるような重さではありません。防水ハウジングを使うことで60mの水深まで撮影可能です。付属のライブビューリモコンを使えばいつでも手元で映像チェックが容易にできます。
デジタルカメラ COOLPIX W300(ニコン)
ニコンがアウトドア用に発売しているカメラで、ハウジングなしで脅威の水深30mまで撮影可能なダイビング向きのカメラです。2.4mの高さから落としても壊れることもなく、−10℃の環境下にも対応しているなど、とにかくタフな一台です。位置情報や高度情報、水深情報などの移動情報の記録やLEDGERライト搭載など、アウトドアにあると嬉しい機能が搭載されています。有効画素数1605万画素の高画質で、広角24mm相当から望遠120mm相当(35mm判換算)の光学5倍ズームも搭載されている申し分のないカメラですが、重さが約200gあるので女性は少し重さを感じるかもしれません。
Insta360 ONE(ハコスコ)
Insta360 ONEは、360°撮影できるアクションカメラです。専用の防水ハウジングケースを搭載すれば、水深30mでの撮影が可能になります。82gのコンパクトボディながら、ハイスペック機能を搭載しており、4K動画が撮影可能、360°動画としては驚異の120fpsスロモーション撮影機能、六軸手ブレ補正技術などの機能がそなわっています。ダイビングでの水中風景を360°撮影できれば、今まで捉えきれなかった新しい映像を撮影できるでしょう。
SJCAM 2018年新発表 SJ8 PRO
お手頃価格ながら4k60fpsを実現。防水ハウジングを使用することで推進30mの防水が可能なのでダイビングに最適。メインスクリーンは高精度のRetina IPSタッチスクリーンを採用しており、美しい操作画面で撮影した画像・動画を確認することができます。スムーズなタッチ操作スピードで操作中のストレスもありません。
各商品それぞれの特徴を搭載しているので、撮影したいスポーツ、撮影方法に合わせて、あなたに合ったアクションカメラで新しい世界を楽しんでみてください。