日本で唯一、波打ち際の砂浜を車・バイクで走ることが出来るビーチが石川県にある「千里浜なぎさドライブウェイ」です。目の前に広がる壮大な海の横を爽快感を車で走れるビーチは世界的にも珍しく、アメリカ「デイトナビーチ」、ニュージーランド「ワイタレレビーチ」と合わせて世界3か所しか存在しません。今回はそんな「千里浜なぎさドライブウェイ」の魅力をご紹介します。
千里浜なぎさドライブウェイとは
千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイは、石川県羽咋郡宝達志水町今浜から同県羽咋市千里浜町を走る約8kmの砂浜の観光道路です。金沢からは車で約40分で行くことができるので、絶好の日帰りドライブスポットとして大人気です。
世界的にも珍しい車で走れるビーチ誕生は三十数年前に遡ります。きっかけは一人の観光バスの運転手だったそうです。その方の「広々とした波打ち際を思いっきり走れたら」という思いから誕生したそうです。そのことを記す石碑が建てられているのでぜひ、遊びに来た際にはそちらもチェックして下さい。
通常、ビーチのような砂浜を車で走ろうと思うと、タイヤが砂にとられ、四駆以外だと走ることができませんよね。では、どうして千里浜は走ることが出来るのでしょうか。その秘密は砂にあります。千里浜の砂は非常にきめが細かく、砂の1粒1粒が海水を含んで固くなります。そのため車で走ってもタイヤが沈むことがなく、爽快に走ることが出来るのです。なんと観光バスのような超重量級も走行できます。逆に海水を含んでいない白い砂は固くないため、車で走るとタイヤがとられます。走行の際には濡れている茶色の砂の上を走行するようにしましょう。
海水浴シーズンに訪れれば、浜焼きも楽しめる海の家がいくつもオープンしており、新鮮な海の幸を味わえます。多くの店が8月末で閉店しますが、「焼貝の店 かどや」は、3月から11月までの長期営業をしているので、ぜひ、立ち寄ってみて下さい。
走行可能な期間・時間帯
千里浜なぎさドライブウェイは基本、いつでも走行可能です。夏だろうと、冬だろうと24時間走行することができます。しかし、高波の際や悪天候の際には『通行規制』がかかり、海岸自体が封鎖されることがあります。特に冬はその可能性が高まります。走行可能かどうかは、羽咋市のホームページから確認できるので、遊びに行く前には事前にチェックしておきましょう。千里浜なぎさドライブウェイは車線などもなく、自由に走ることができますが、周りのドライバーにならないように、マナーは守って走行しましょう。人が多くなる夏の海水浴シーズンは道路交通法が適用され、交通標識の設置が行われます。この期間は一般道路と同じく交通違反を行うと、捕まってしまうので注意して下さい。
気になるお値段は
気になるお値段ですが・・・なんと無料です。特に入場窓口などがあるわけではなく、24時間自由に出入り可能です。無料で楽しむことが出来る最高のドライブスポットですね。
寄り道スポット①「のと千里浜」
千里浜なぎさドライブウェイに訪れた際にぜひ、立ち寄りたいおすすめスポットを2つご紹介します。まず、1つ目が道の駅「のと千里浜」。千里浜なぎさドライブウェイの直ぐ側、千里浜IC降りてすぐの場所にあり、アクセス抜群です。地元の名産品から新鮮な農作物まで買い物できる販売所、地元の食材を使ったレストラン、小腹を満たすベーカリーやジェラート店、そしてなんと足湯まである。メディアでも話題の大人気の道の駅です。
数ある商品の中でも名物は地元のお米「羽咋米」を使った絶品塩むすびです。昼前には売り切れてしまう大人気商品だそうです。また、この当りはイノシシが有名で、地元能登のイノシシ肉「のとしし」を使った「のとししカレーパン」も大人気です。レストランでは「のとしし」を使ったミートパスタ「のとししミート」がオススメです。
そして1番の人気サービスが無料の車下部の洗車サービスです。千里浜なぎさドライブウェイでついた砂をボタンワンプッシュで綺麗に落としてくれます。帰りにぜひ、立ち寄りたいおすすめスポットです。
寄り道スポット②「千里浜レストハウス」
2つ目にご紹介するのが、千里浜なぎさドライブウェイ上にある休憩所「千里浜レストハウス」です。こちらでは地元の海の幸を使ったお食事やお土産の買い物が楽しめる他、旅の思い出として、いかとっくり作りやはまぐり根付などの体験を楽しむことができます。一番のおすすめはビーチクルーザータイプの自転車で砂浜をサイクリングできる自転車レンタルです。車で走るのとはまた違った気持ちいい海風を感じながら爽快なサイクリングを楽しむことができます。
今週末は「千里浜なぎさドライブウェイ」でドライブを楽しんでみるのはいかがでしょうか。